早朝6時頃、バスがナスカの町に到着。バス停付近に、地球の歩き方・Lonely Planetに記載されてあるホテルの客引きがいたので、そこのホテルをとることにした。そのホテルはツアーもやっており、ナスカの地上絵(Nazca Lines)と古代の墓地の観光を申し込んでおいた。最初に、墓地へと出発。
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ナスカの町から車で30分ほどで、古代の墓地跡(Cementerio de Chauchilla)に到着。天気は曇り。この後に予定している、セスナでの地上絵の遊覧飛行が気になった。 |
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墓地をまわる。盗掘にあったため、ミイラや骸骨が散らばっている。見たくない人は、左の写真をクリックするべからず。あまりの骨の多さに、子供の頃「ひらけ!ポンキッキ」という番組で聞いた「ホネホネロック」という歌を口ずさんでしまいました。我々の世代は、骨を見ると「ホネホネロック」を歌い出したくなる世代のようで、ネット検索すると、チェコの墓地教会で「ホネホネロック」をシャウトした人もいました。 |
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しばらくすると晴れてきた。晴れ男パワー全開。 |
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墓地の後、ツアーに良くありがちな陶器屋訪問などをした後、ナスカの町の中心部にいったん戻る。ナスカの町は、ごく普通の町である。 |
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昼食を食べて少し休んだ後、お待ちかねのナスカの地上絵見学へ出発。まずは、セスナによる遊覧飛行をするためにナスカ空港へ行く。すると、時間稼ぎの目的か、30分ぐらいのビデオを見せられた。我々も、周りにいた白人の観光客も、「ビデオはいいからさっさと乗りてぇ〜」といった表情をしていた。 |
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ビデオが終わった後、建物の外で順番を待つ。ビデオが終わったらすぐ乗れるのかと思っていたら、またまた30分以上待たされた。その間、南米を一人旅している韓国人と英語で話をした。エクアドルでしばらく働いていたのだが、韓国に戻る前に南米をまわっているとのこと。早くキムチが食べたいとおっしゃっていました。久しぶりに見た東洋人とのことで、すごくフレンドリーでした。 |
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ようやく我々の番がまわってきた。セスナは、パイロットを入れて6人乗りで、我々2人、オランダ人夫婦、カナダ人バックパッカー1人が搭乗しました。
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飛行機が離陸しました。フィジーの水上飛行機と同様に、離陸ビデオ(MPEG形式、6.2Mbytes)を撮りました。離陸して、セスナが最初の旋回をした瞬間、いきなり「うっ」ときました。野比のび太が3秒で寝られるように、離陸して3秒で飛行機酔いになってしまった。 |
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窓の外を見ると、地上絵が見えてきた。でも、このころすでにかなりやばい状態。血の気が引いて真っ青。 |
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いくつもの線が放射状に発せられている丘の周りで、セスナが旋回し出した。この旋回で「撃沈」。用意されていたエチケット袋のお世話になり出す。当初の予定では、カメラのファインダーを覗いて、有名な地上絵をズームインで撮ろうと考えていたのだが、この状況ではどう考えても無理。仕方がないので、カメラのズームを最も広角側に合わせ、小さくてもとにかく地上絵が入るように、写真を撮ることにした。 |
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有名な「宇宙飛行士(Astronaut)」の地上絵が、丘の左側の斜面に写っています。ちなみに、ナスカ地上絵については、ここやここ(いずれも英語)が詳しいです。 |
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「猿(Monkey)」が、中央付近に写っています。でも、あまりにもわかりにくいので、切り抜いてエッジを強調したものを用意しました。この辺でオランダ人夫婦の夫の方も撃沈。 |
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「クモ(Spider)」が、左端にある長方形の右側に写っています。えっ、本当に写っているのかって?本当ですってば!「ウォーリーを探せ」のノリで探して下さい。 |
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「鳥(Bird)」が、右下付近に移っています。ペルーには、この絵をバスに描いているバス会社がありました。わかりにくいので、これにも切り抜いてエッジを強調したものを用意しました。 |
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「ハチドリ(Hammingbird)」が、写真中央の右寄りに写っています。この地上絵が、日本では一番有名かもしれない。I井氏が撮影したものが非常に良く写っていたので、それを掲載しました。ちなみに、エチケット袋のお世話にはならなかったものの、I井氏も気持ち悪くなったそうです。この後、空港へ引き返す。 |
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着陸直前、ナスカの町を眼下に望む。 |
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ようやく着陸。地獄から解放された気持ちだった。今まで地球の各地で船酔いになっていたが、それらを遙かに上回る人生最悪の乗り物酔いだった。飛行機から降りた後、せっかくなのでパイロットと記念撮影。背が高くてハンサムなパイロットでした。 |
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遊覧飛行の後は、地上絵を地上から観光する。まず、ナスカの地上絵の研究に一生を捧げたマリア・ライヘ(Maria Reiche)博士の博物館(実際に博士が住んでいた家)へ行く。 生涯の大半を、ナスカの地上絵の研究に捧げたそうです。学者の鑑というか、鬼ですね。 |
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この車に乗って、地上絵のフィールドワークをしていたそうです。 |
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博物館には博士のお墓もあり、その周りの庭園は非常に良く整備されていました。ツアーのガイドの兄ちゃんも博士のことを熱く語っていたし、人々の博士への愛情が感じられた。 |
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博物館の庭には、アルパカが放し飼いされていた。ここのアルパカは人なつっこく、正面からアタックできた。I井氏撮影の写真。この後、博物館を後にし、地上からの地上絵観察をしに行く。 |
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まず、マリア・ライヘ博士が実際に使っていた地上絵の観測塔へ行く。 |
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観測塔に登ると、ちょうど日が沈むところだった。眼下には「木(Tree)」の地上絵が見えます。なかなかの絶景。 |
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ちなみに、このツアーで使っていたのは、この古いアメ車。アメ車もこのぐらい古い奴だと、なかなかクールです。I井氏撮影の写真。 |
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最後に自然の丘に登って、地上絵を観察。 |
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地上絵を見ながらのたそがれ。なかなか良かったです。この丘で、ツアーガイドの兄ちゃんが「技術レベルの高さから、宇宙人が地上絵を描いたという人もいるが、証拠は何もないけれど、我々の祖先が描いたものだと確信している」と熱く語っていたのが印象的だった。 |
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ナスカの町に戻って、最後にガイドと一緒に記念撮影。真面目と不真面目な会話を織り交ぜて、なかなか良いガイドでした。夕食を食べた後、次の日のリマ行きのバスが早いので、さっさと寝てしまう。 |
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たったこれだけですが一通りの観光を終え、空港へ行くまで何をしようかという話になった。とりあえず、トイレに行きたかったので、近くにあった高級ホテルに何食わぬ顔をして入った。さすがに何もしないのは怪しまれるので、ホテルのバーでピスコサワーというお酒を飲んだ。アルコール度が強く、2人ですっかりご機嫌になってしまった。その勢いで、地球の歩き方に載っていた高級海上レストラン「ラ・ロサ・ナウティカ(La Rosa Nautica)」へ行くことを決め、観光案内所で荷物を引き取った後、タクシーに乗った。
ホルヘ・チャベス空港に到着したのは、飛行機が出発する3時間近く前だった。かなり余裕があるので、空港でだらだらできると思いきや、(1)荷物のチェックインの前にやばいものを持っていないかの質問攻め、(2)チェックイン、(3)空港税の支払い、(4)第一回セキュリティチェック、(5)出国審査、(6)第二回セキュリティチェック、と数々の関門をくぐらなければならなかったため、搭乗までにほとんど余裕がなかった。酔っぱらいの一発朗は疲れ果ててしまった。そのため、空港では写真を全く撮らず、飛行機に乗り込んで爆睡してしまう。