PERU編[1]
平成16年8月16日〜8月18日
テーマ曲:Waldir Azevedo "Delicado"(5.2Mbytes)
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 17回目の海外旅行の目的地は、ペルー共和国(Republica de Peru)です。「行く行く」といいながらなかなか行くことができなかった、日本から最も遠い南米大陸へ、ようやく行くことができました。今回の旅行の目的は、「リャマ(ラクダ科の動物)をつっつく」と意味不明な目的としておりましたが、リャマだけではなくアルパカ(こちらもラクダ科)もつっつくことができました。もちろん、有名なマチュピチュ遺跡やナスカの地上絵も、高山病やら乗り物酔いに苦しめられながらも、この目に焼き付けてきました。
 南米は、経済危機やらクーデターやら大使館占拠やら暴動やら誘拐やら牛泥棒やら、なにかとお騒がせなニュースが多い国々が集まっているところで、関係各方面にはいろいろとご心配をおかけいたしましたが、危険な地域には近づかないことを徹底したため、何のトラブルも起こさずに日本に帰還することができました。その結果、今までの旅行の中で最も多い情報量で1.5Gbytesを超える写真を撮影してきました。中には「世界はこんなに美しかったのかー」という風景もあり、やっぱり旅はやめられないと再認識するのでありました。
 写真は、LA RAYA(ラ・ラヤ)という駅の近くで、子アルパカをつっついている一発朗(しゃがんでいるのは、ツバを吐いてくるのを避けるためです)。

ラ・ラヤにて

Note 写真をクリックすると、中サイズ(800x600)の写真が見られます。

8月16日 出発

 往路は、成田->ロサンゼルス->マイアミ->リマ(Lima)->クスコ(Cuzco)と途中3回乗り換えで、最初の目的地のクスコへ向かいます。今回利用する航空会社はアメリカン航空。リマまでの往復の航空券代は、諸税込みで13万5千円程度。昔は南米といったら、航空券だけでも50万円は覚悟する必要がありましたが、安くなったもんです。写真はロサンゼルス到着時に撮ったもの。
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 アメリカン航空で合衆国経由でペルーへ行くには、合衆国内での乗り継ぎ回数に関係なく入国審査を受ける必要があるようで、ロスでいったん米国に入国。せっかくだから、空港の建物から少しだけ出て、ロスの空気を味わっておく。夏だが結構涼しい。この1ヶ月前にアリゾナへ行くときにロサンゼルス空港を経由したばかりだが、未だにロスの町中へ出たことがなかったりする。
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 次のマイアミ行きまで数時間の待ち合わせなので、空港内にあるバーガーキングで腹ごしらえ。写真に映っているのは、バリ島以来の同行者となるI井氏。話のネタにと、一番大きなサイズのセットを頼んだのはいいのだが、お困りの様子。
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 ロサンゼルスから5時間ほど飛び、次の経由地マイアミ国際空港に到着。この空港に来たのはニューヨーク・マイアミ編以来。この旅行の前までは、今まで行ったことのある場所で最も遠い場所はマイアミでしたので、この先から記録更新ということになります。
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8月17日 アンデス越え・爆睡@クスコ

 マイアミから約5時間飛び、ペルーの首都リマの玄関口ホルヘ・チャベス空港(Aeropuerto Internacional Jorge Chavez)に到着。ここで2時間ほどの待ち合わせで、さらにペルー内陸にある都市クスコへ向かう。
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 朝6時出発のラン・ペルー航空の機体に乗り、クスコへ向けて出発。写真は離陸直後に撮った写真。雲海の下にリマがある。
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 リマからクスコの間は標高4千メートルを超えるアンデス山脈が連なっており、その景色をみるためにわざわざ窓側の席を予約した。窓が汚いのと逆光でなかなか良い写真が撮れなかったが、その中でも比較的良かったのが左の写真。山のてっぺんに雪が見えています。
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 クスコ着陸の前に撮った写真。のどかです。ちなみに、クスコの標高は3,400メートルもあり、着いたら高山病対策のために休息が必要となっています。空港に着陸後、タクシーでホテルへ。
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クスコ(CUZCO)

 あらかじめ予約してあったホテルに荷物をおき、朝食を食べるところを探しに、ホテルの目の前にあるアルマス広場(Plaza de Armas)をぶらつく。写真中央はカテドラル(Catedral:大聖堂)、写真右はラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会(Igiesia La Compania de Jesus)。ちなみに、ペルーの大きな町では、カテドラル前の広場の名前はどこも「アルマス広場」と名付けられている模様。近くのレストランで朝食を食べた後、ホテルに戻る。
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 ホテルに戻ったのは、高山病対策のために休息をとる必要があったから。ベッドで寝ようとすると、なにやら外から大声がしてきた。窓からのぞいてみるとデモ行進。この方々、何にご不満なのかしら?
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 長旅の疲れと空気の薄さのためか爆睡してしまい、昼過ぎに起きるはずだったのに、結局夕方まで寝込んでしまった。この日のうちに、予約してあったマチュピチュ(Machu Picchu)行の列車の切符を購入しておく必要があったので、起きてから急いでワンチャック駅(Estacion Huanchac)へ行った(ペルーの列車の情報・予約はこちら)。
 駅で掲示板を見ると、旅行前の情報収集ではわからなかったのだが、クスコ滞在を予定の二泊から三泊に延ばせば、ティティカカ湖畔の町プーノ(Puno)行きの豪華列車に乗れることが分かった。この日クスコ観光はほとんどできなかったし、かつ、豪華列車に乗りたかったので、スケジュールを変更してクスコ滞在を延ばすことを決め、マチュピチュ行列車と共にプーノ行豪華列車の切符も購入した。そのしわ寄せとして、旅行後半の目的地を一つ削ることにした。
 切符購入後、再びアルマス広場周辺に戻った。

 列車手配に1時間以上かかったため、アルマス広場についてみるともう夜となっていた。カテドラルはライトアップされて、なかなかよろしかった。
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 周辺の山々の夜景。結構、高いところにも人が住んでいるようだ。夕食を食べた後、次の日のマチュピチュ観光は朝早いので、さっさとまた寝てしまう。
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8月18日 マチュピチュ・リャマつつき

早朝に起きて、サン・ペドロ(San Pedro)駅6:00発のビスタドーム(VISTADOME)なる列車でマチュピチュへ向けて出発。
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 スイッチバックを繰り返しながら徐々に高度を上げて行き、最終的にはクスコの町が見渡せるようになった。
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 途中、平野っぽいところを通る。写真の通り、天気はあまりよくない。晴れ男伝説、また破れるのか。
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 景色はだんだん、険しい峡谷へと変化していった。
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 峡谷の途中で一旦停止した小さな駅にいた犬。なかなかりりしい犬だった。
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 列車の終点アグアス・カリエンテス(Aguas Calientes)駅に到着。ここからマチュピチュまでは、バスでめちゃくちゃ鋭い山を登っていくことになる。
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 バスで山を登り終え、マチュピチュ遺跡の入り口に到着。早速中へ突入。
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 ついに、「行ってみたい世界遺産アンケート」で一位に輝いたことのある、憧れのマチュピチュ遺跡に到着!…と思ったら、うしろのワイナピチュ(Huayna Pichu)という山はガスに覆われていました。
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 でも、しばらくすると、ガスが晴れてきた。晴れ男パワーはまだ残っていた。せっかくなので、ワイナピチュを登ることにした。
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 断崖絶壁を登っていく(とはいっても、ちゃんとロープと柵は整備されています)。もー、汗だらだら。ところで、なぜインカ人は、こんな断崖絶壁にも石を積み上げた壁を作ったんだ?
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 ワイナピチュの頂上にようやく到着。ここからマチュピチュ遺跡を眺めてみる。その眺めの素晴らしさと共に、ふと思った。「おかしい」と。こんなところに街を作る意味ももちろんですが、なんでこんなものを作れたのかと。これから先、ペルーの古代文明の遺跡をいくつも見ていきますが、そのいずれにも、今までに見た他の国の遺跡には感じられなかった、異様な技術レベルの高さを感じます。この国の遺跡は何かが「おかしい」。
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 ワイナピチュを下山して、次は遺跡で放し飼いにされているリャマを探してうろついた。すると、何頭か発見したので、そのうちの一頭を後ろからつついてみた。こわくて正面からは無理。
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 一心不乱に草をむさぼるリャマ。リャマの後ろにいる外人のおっさんが、「良く食うなぁ」という顔をしていたりする。ついでに、このリャマのビデオ(MPEG形式、4.1MBytes)を撮っておきました。
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 名画「マチュピチュとリャマ」。
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 I井氏、果敢にもリャマに寄るが、逃げられる。こんな感じでリャマをつついて遊んでいたら、神殿やら宮殿やら他の見所を見るのをすっかり忘れてしまいました。帰りの列車の時刻が迫ってきたので、まっ、いいか、という感じでマチュピチュを去ることに。
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 ちなみに、マチュピチュ周辺はこんな感じの山々。I井氏の表現を借りれば「日本昔話にしか出てこないような、とがった山々」です。こんな山の一つのてっぺんに、マチュピチュがあるのです。
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 帰り際、遺跡入り口付近に日本語の「世界人類が平和でありますように」を発見。こんなところにまで作るか。
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 復路の列車に乗る前に、アグアス・カリエンテスの街でお土産(Tシャツ)を物色した。あとは往路と同じところを通りクスコに戻り、夕飯を食べた後寝る。
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