日本南端編
平成15年11月29日〜11月30日
テーマ曲:葉加瀬太郎 "Another Sky"(2.3Mbytes)
一発旅行 | サーバーホーム

 この旅行のきっかけは、ギリシャ旅行中に行ったミコノス島で、世界中を旅しているI原さんと交わした次の会話だった。
 一発朗「エーゲ海って綺麗ですね。」
 I原さん「でも、私が見た中では、沖縄の海が一番綺麗でしたよ。」
それから3年が経ち、フィジーのヤサワ諸島でとても綺麗な海を見ましたが、いまだにI原さんのこの言葉が気になっておりました。
 そんな折り、全日空のマイルが貯まり、国内のどこへでも行ける機会ができました。海が美しいことで有名な沖縄県の石垣島とその周辺の島は、中国の上海より遠いだけあって、普通ならばちょっとした海外旅行より金がかかります。そこで、これはチャンスと、電撃的に行くことを決定しました。さて、一発朗が見た海は、どんなレベルだったのでしょうか?写真は、石垣島の平久保崎灯台にて。

石垣島・平久保岬にて

Note 写真をクリックすると、中サイズ(800x600)の写真が見られます。

11月29日 石垣島

 2ヶ月ぶりの羽田空港。朝6:45発の石垣島行きの直行便に搭乗する。前日がとても忙しく、2時間ほどしか寝られなかったため、眠くてしょーがなかった。ところで、今回の航空券はマイルでもらったタダ券なのだが、この直行便の場合はタダ券用の席は5席しか用意されていない。そのため、ゲットするのに苦労しました。
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 羽田を出発して3時間後、石垣島に近づいてきた。それまでは、下界はずっと雲に覆われていたが、石垣島に近づくと晴れ間が見えてきた。晴れ男パワー、早くも炸裂。
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 石垣空港に着陸前に見た海。「何ですか、この青さは?」と言いたくなるぐらい美しい、深い青。飛行機の着陸直前は電子機器は使ってはいけない、と言われているのだが、撮りたい欲求を押さえきれずに撮ってしまいました。晴れ間はそんなに長く続きそうもなかったので、着陸後、予約していたレンタカーを借りて、最初の目的地の平久保崎へすぐに出発。
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 平久保崎へ向かう途中、玉取崎というところにある展望台に立ち寄る。珊瑚礁のエメラルドからコバルトブルーが美しい。いいね〜。東京湾も、青潮のときにこのような色になるが、全然違うっす。
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 玉取崎を出て30分ほど運転した後、ようやく最初の目的地の平久保岬に到着した。ここは、アイランド石垣というサイトの写真を見て、行ってみたいと思っていたところ。しかし、到着直後はあいにくの曇り。珊瑚礁の色もさえない。
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 しばらくすると晴れてきて、珊瑚礁の色が美しくなってきた。晴れ男パワーが、いかんなく発揮された。晴れと曇りでは、写真映えが全然違う。今回の旅行は写真を撮ることが主目的で、このページで珊瑚礁が美しく見える潮位になる時刻を調べておくなど、かなり念を入れておりました。
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 灯台の南側に広がる珊瑚礁。この珊瑚礁の色には参りました。素晴らしい!この日ぐらいの天気でも十分感動したが、真夏の抜けるような青空の時に来たら、最高だろう。しばらくしたらまた雲が出てきたので、次の目的地の川平湾へ向かう。
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 平久保崎から車を走らせること1時間弱、石垣島で最も有名な観光地、川平湾に到着した。普段は鏡のように穏やかな水面だそうだが、台風21号が近づいているせいで、波が立っていた。ここはグラスボートで海中を眺められることで有名だが、この日は波が高いので、一発朗が着いた直後にでる便で最後にするという。船酔いが恐いが、せっかくだから乗り込むことにした。
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 グラスボートから見た海底の珊瑚。思ったよりいろいろな色をしていて、なかなか綺麗。
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 綺麗な珊瑚がある半面、大量の死んだ珊瑚も見られる。船頭さんの話では、昔、道路の拡張工事をしたときに赤土が流入し、一気にやられてしまったとのこと。そして、もう二度と昔の姿には戻らないだろうとのこと。残念無念。
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 ちょっとわかりにくい写真ですが、魚がたくさん泳いでいます。南の海の魚って、色鮮やかでとても綺麗だ。このあとグラスボートを下りて、昼食を食べた後、御神崎へ向かう。
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 御神崎(おんがざき)は、石垣島の西端にある岬で、平久保とは逆に、荒々しい海が見られるところ。こちらはほとんど人がおらず、ひっそりとしていた。
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 台風が近いため、高い波が岩にぶつかって砕け散っていた。その様子はかなり激しく、戦慄を覚えるほど。
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 西の海を眺めると、晴れ間から差し込む光線が美しかった。このあと、白保という村へ向かう。
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 白保へ向かう途中、島の内陸部を通る。坂道と、その先に見える海がいい感じ。
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 白保の村の中は、ひっそりとしていた。この村が面している海は珊瑚礁になっているが、一昔前に、そこを埋め立てて空港を作るという計画が出て、大騒ぎになったそうな。曇っていたし、すでに潮位が低くなっていたため、残念ながらここの珊瑚礁の写真は出来が良くなかった。これで石垣島一周の観光を終え、レンタカーを返しに石垣市の中心部へ向かう。
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 レンタカーを返す約束の時間まで少々余裕があったので、石垣港へ行ってみた。防波堤から海を眺めると、びっくりした。港なのにこの透明度。千葉港とは大違いだ。
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 次の日に行きたいと思っていた波照間島(詳しくはこちらのサイト)の方角を見る。川平湾のグラスボートの船頭さんは、次の日は大時化になりそうなので、他の島へ行く船は欠航するのではないか、と言っていたので心配だった。晴れ男パワーが炸裂するのを願うのみ。この後、レンタカーを返して、ホテルへ行き、疲れていたのでグーグー寝る。
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11月30日 竹富島・小浜島

 朝、さっさとチェックアウトをすませ、7:45頃に船着き場へ着く。雨は降っていないが、風はかなり強い。8:30発の波照間島行きの船が出るかどうか船会社に聞いたところ、8時ちょうど頃に発表するとのこと。波照間島は、有人島としては日本で最南端の島で、海の美しさが別格と言われている。受験生の気分で、発表まで待つ。
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 8時になると、残念ながら波照間行きは欠航と発表された。次の便は11:00だが、たとえその船で波照間へ行けたとしても、帰りの便が欠航となって石垣島へ帰って来られないリスクがあるそうなので、波照間島を断念することにした。しかし、他の島への船は出るとのことなので、とりあえず、石垣島から一番近くの竹富島へ行くことにした。
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 石垣島から竹富島までの所要時間は10分強。強風による高波のため、船はものすごく揺れました(その様子はこちら。4.5Mbytes,要QuickTimeプレイヤー)。そして、いつも通り、ひどい船酔いになりました。さらに波が高い外洋を1時間も航海する、波照間島への船が欠航した理由が、よくわかりました。船酔いに弱い僕のような人間だと、死んでしまいます。
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 竹富島は、古い町並みを頑張って保存している島で、人気のある観光地。島に着いてすぐにレンタサイクルを借り、島をとりあえず一周したが、天気が悪くていい写真が撮れず、がっかりした。しかし、天気がだんだん良くなってきた。写真は、「なごみの塔」というところから撮った村の写真。
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 晴れ男パワー炸裂!一時的に快晴となった。これはチャンスとばかり、竹富島で有名なコンドイビーチへもう一度行く。
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 コンドイビーチへは、この写真のような道を通って行く。なんか、昔の日本ならどこにでもあったようなノスタルジックな光景で、なかなかよい。
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 こちらがコンドイビーチ。この白い砂浜と透明度の高い海は、石垣島周辺の島々の中でも、人気があるそうな。海水は温かいのかなと思い足を入れてみたが、かなり冷たかった。沖縄といえど、11月はやっぱりもう冬なのだ。このあと、石垣島へ帰るために港へ行く。
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 竹富島の桟橋。再び天気は悪くなった。このあと石垣島へ戻り、次に何をするかを考えた。遠い波照間島へ行くことを考えて、飛行機は東京へ帰れる最後の便にしていたので、かなり時間が余ったのである。最初は、再び船酔いになるのが嫌だったので、石垣港の近くの映画館でKILL BILLでも観ようかと考えたが、「こんな遠くまでに来て、そんなんでいいのか?」ともう一人の自分に諭された。そこで、少し前の朝の連ドラ「ちゅらさん」の舞台となった小浜島行きの船に、船酔いになるのを覚悟の上で乗船した。
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 小浜島の港に到着。この時間になると風も弱まり、船の揺れも小さく、船酔いにはならなかった。また、レンタサイクルを借りて、島を回り始めた。
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 しばらく自転車に乗っていると、小高い丘の上に展望台があるのに気づいた。トルコ旅行のカッパドキアの時と同様に、「高いところがあれば登る」をモットーとしているため、展望台へ行くことにした。
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 展望台から観た風景。美しい!小浜島をとりまく珊瑚礁は、なかなかのもの。KILL BILLを選択しなくて本当に良かったと、このとき思った。
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 展望台のあとは、島の真ん中にある集落へ行った。誰も歩いておらず、ひっそりとしていた。ちなみにこの写真は、ケータイ電話P505iSのカメラで撮ったものです。やはり、デジカメの写真と比べると画質が劣る。
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 集落を抜けるとさとうきび畑が広がっていた。頭の中の沖縄のイメージ通りのところで、なかなか良かった。森山良子氏の「ざわわ、ざわわ…」という歌が思い出される。ちなみに、先日TBSで放送されたドラマ「さとうきび畑の唄」は、ここではなく、石垣島で収録されたそうです。
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 こちらは、島の北側にあったマングローブの林。マングローブを見るのは、生まれて初めてです。これを見た後、港へ戻る。
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 小浜島から石垣島へ戻ると、日が暮れた。この写真の通り、夕日がすごく美しかったです。この後、お土産を物色した後、石垣空港へ行き、那覇への便に搭乗した。
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 写真は那覇空港。石垣空港は滑走路が短いので、羽田までの燃料を積んで離陸することができない。したがって、帰りは羽田行きの直行便がないため、那覇を経由して帰るのである(注:今回の旅行は、羽田→石垣、那覇→羽田の航空券はタダ券だが、石垣→那覇は1万円ぐらいで別に購入している)。乗り換え時間30分ぐらいで、羽田行きの飛行機に乗り、無事に羽田に到着した。
 今回、石垣島・竹富島・小浜島を回りましたが、その美しさは感動ものです。今回の旅のテーマに「フィジーのヤサワ諸島と石垣島では、どちらの海が美しいかを確かめる」というのがあったのですが、今のところ、珊瑚礁に関しては石垣島、海の透明度に関してはフィジーのヤサワ諸島といった見解です。しかし、見た目の自然の美しさは、天気によって大きく変わるので、たった数日の間に見た風景で甲乙つけるのもどうかな、といった感じもします。
 次は、海外旅行へ行く話がいくつかあるのですが、まだいずれも決定していません。決まったらお知らせします。


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